●対「柿木将棋U」(level1)戦(その2)

97年7月に柿木将棋Uから初勝利を得てはや1年。「乾U」は「乾V」(Kenzo)と名を改めた。会社の昼休みを利用しての通信対局を実施した。時間がないのでお互い最低レベルに下げての対局である。マシンは柿木将棋がFMV(ノート)の233MHz。わが乾VはPC98NXの133MHz。乾Vはレベル3(最強レベル)では柿木のレベル1に負けないが他のレベルで試したことがなかった。最低レベルでどれくらいの将棋を見せてくれるのか。


対局日:1998/07/30(木) 12:36:54

▲先手:乾V(level1)

△後手:柿木将棋U(level1)

▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △8四歩 ▲7七角 △6二銀▲6八飛 △4二玉 ▲7八銀 △5二金右 ▲3八銀 △8五歩▲5八金左 △3二銀 ▲4八玉 △5四歩 ▲3九玉 △5三銀▲2八玉 △2四歩 ▲1六歩(第1図)

(第1図 47手▲1六歩まで)

駒組終わって先に仕掛けたのは乾V。しかしこのすずめざし戦法は逆に自玉を危うくするため、そろそろ止めようかと考えている。案の定、後に香車になられてピンチを迎えることになる。ここまでじっくり駒組みをするのは対柿木戦だけだ。ほかのソフトと対局するとここまで駒組みをしないうちに中盤へ突入する。ここではもちろん互角の評価だった。

△3三玉 ▲4六歩 △2三玉▲4七金 △1四歩 ▲9六歩 △3三角 ▲3六歩 △2二玉▲3七桂 △2三銀 ▲2六歩 △3二金 ▲2七銀 △9四歩▲3八金 △6四歩 ▲9八香 △5五歩 ▲6九飛 △7四歩▲1八香 △9二飛 ▲1九飛 △5一角 ▲1五歩 △同 歩▲4五桂 △4四銀 ▲1五香 △1四歩 ▲1二歩 △同 香▲6五歩 △1五歩 ▲6四歩 △3三桂 ▲同桂成 △同 玉▲8三桂 △5三金 ▲7一桂成 △7三桂 ▲6一成桂 △4二角▲4五歩 △同 銀 ▲5五角 △4四金 ▲3七角 △1六桂▲同 銀 △同 歩 ▲6三歩成 △3六銀 ▲同 金 △3五歩▲4五桂 △同 金 ▲同 金 △8六桂 ▲同 歩 △1七歩成▲3九玉 △2八と ▲同 角 △1九香成(第2図)

(第2図 88手△1九香成まで)

飛車を奪われ大ピンチ!と思いきや乾Vの評価は意外なことに-32点。ほぼ互角!ほんとかいな。対局中は指し手が早くて分からなかったが、柿木の飛車は8三に金を打てば詰んでいた。取られた飛車を7九に打たれたら負けだなと思っていたが乾Vは6九に銀を打って凌ぐどころか打ったばかりの飛車まで詰めてしまった。2九の成香を玉で払ったところで乾Vの評価関数は完全に逆転。ここから柿木玉に怒涛のように迫る!!(オーバーかな)

▲8三金 △7九飛▲6九銀打 △2九成香 ▲同 玉 △6八歩 ▲3四歩 △同 銀▲同 金 △同 玉 ▲4六桂 △3三玉 ▲3四銀 △2二玉▲9二金 △同 香 ▲5三と △同 角 ▲5六香 △8六角▲8七歩 △6四角 ▲6二飛 △4二角 ▲6八飛成 △8八金▲5二香成 △7八金 ▲7九龍 △同 金 ▲4二成香 △5九飛▲3九飛 △同飛成 ▲同 金 △6九金 ▲5五角 △4四銀▲3二成香 △同 玉 ▲2三金 △3一玉(第3図)

(第3図 130手△3一玉まで)

ときおり目が点になるような緩い手をお互いはさみながらも緊迫の終盤の末、第3図で乾Vが「5手詰め発見」のメッセージを表示。なんと乾Vが勝ってしまった。。。

▲5一飛 △4一香▲3二歩 △4二玉 ▲5四桂

まで135手で先手「乾V」の勝ち。

思考時間はどちらもほぼすべてノータイム。「ひよこ将棋」戦に続いて、思考時間を同じくしての市販ソフトからの勝利。去年の初勝利のときは「乾U」の思考時間は70分。1年でかなり成長したと思う。今後、当面の敵は柿木将棋Uのレベル2、AI将棋のレベル3、金沢将棋98の入門レベルである。

(98/07/30)