2000/10/27 公開
大二郎 作者 大澤清一氏。今大会からの初参加プログラム。一次予選を5勝2敗で勝ち上がってこられたが、二次予選での厳しい洗礼を受けたようだ。しかし一次予選を抜けてこられた方は、前日は勝ちに恵まれていたわけで、トータル的な星は悪くはないはず。また大澤さんも負けても終始にこやかだったのが印象的。
対局が始まり、すでに大きく負け越しているので、達観して画面を見る。ことができた。大澤さんと話をずっとしていた。横では天野さん(父上)が観戦。序盤早々、丸電将棋に大きく隙が出来るが、その隙に「大二郎」が付け入ることが出来ず、ほっと胸をなで下ろす。序盤、長考するわりには隙きだらけの丸電将棋。ここらへんは改善すべき点だろう。上位プログラムは序盤の隙を見逃してはくれない。
実は大澤さん、私の将棋ソフト「乾(けん)」を既に購入されていると聞き、おどろく。「練習相手にいつもなってもらっています」とのこと。「対戦成績はどうですか」ときくと、「五分五分でいい勝負ですね」という事だった。実際、初参加で私のプログラムといい勝負なら、かなり作り込まれているはず。学生諸氏のように贅沢に時間をかけられない趣味のプログラマがここまでやるのは大変な事だ。しかし内心、市販バージョンの「乾」の最強レベルは昨年の選手権プログラムより更にレベル的に下になるので、勝てるかもしれないと感じていた。市販バージョンよりは1手読みが深く、プログラムの改善も少しはしてある。将棋プログラムにおいて、1手読みが深くなる事は棋力が格段にちがってくる事が多い。
「ホームページはよく見ていますよ、いい刺激になってここまでやってこれました」。私のホームページをみて「将棋プログラムを作ってみようと思った」といって下さる方は、今大会でも何人かおられて非常にうれしかった。「大二郎」は選手権参加版の「乾」(丸電将棋の前身にあたる)を参考にして駒表示の画面を作ったとのこと。そういえば、似てる(^_^)
さて、お互い居玉のまま開戦。26手目後手7四歩、これがいけなかったと思う。先手7三歩のところは丸電将棋は角で銀を取るものとばかり思っていた(王手飛車)。しかし丸電将棋はなにを思ったか歩で取りにいってしまう。非常にぬるい。。。その後はとくに危ない場面もなく進んでいったが、途中金を釣り上げるために香車の連続打ちを丸電将棋が見せたが、これは天野さんが少し前の局面から指摘していた手順でそのとおりに進める丸電将棋がとても頼もしく思えた。私ははずかしながらこの手順、全然気がつかないでいた。で77手目、王手がかかったところで大二郎沈黙。。。この時点で大澤さん「負けました」(作者が負けを認めた場合は負けのルールがある)。どうやら投了のコマンドを送ろうとしてハングしたようだ。
勝ったものの、内容的にはアマイ部分もあった。しかし今大会唯一の白星はやはりうれしかった。もうひとつの白星は礒部将棋戦だったが、これは礒部将棋のハングが原因だったので本当の勝利ではなかった。
時間がかなり余ったので、「手順を逆にしてもう一局やりませんか」ということでもう一局対局してみた。今度は納得のいく完勝だった。終始和やかな雰囲気ですすめられたが、いかんせん、第8局目。相当疲れていました。。。大澤さん、本当にありがとうございました。
先手:丸電将棋 Aptiva(K6-2 400MHz)C++
後手:大二郎(おおじろう) DOS/V(PentiumIII/450MHz) C++
思考時間(丸電将棋側の時間計測による)
丸電将棋 11分5秒
大二郎 6分55秒
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